~羽田さん 博士後期課程2年次〜
-
研究室が用意されており、数名の学生が同じ部屋を利用しています。整った環境の中で研究をすることで計画的に勉学に励んでいます。
-
指導教員だけでなく院生同士でお互いに意見を言い合ったり、アドバイスを受けたりしています。大学院現代社会文化研究科には留学生や社会人学生など様々な学生が在籍しています。
-
院生同士で、研究の進捗状況を報告することにより、さらに研究を深めていきます。仲間と一緒に切磋琢磨し、研究に取り組む魅力をぜひ知っていただきたいです。
~殷 志強さん(首都師範大学歴史学院 講師)~
8年前、日本への憧れや青春の理想を抱いて新潟にやって来て、約5年間にわたる生活を始めた。そして芳井研一先生を始めとする諸先生のご指導で博士の学位を取得し、現在は日中関係に関する教育や研究に従事している。
留学生活では、やはり諸先生から受けたご指導が最も忘れがたい。先生方は如何に考え、如何に分析するか、つまり、純粋に学問を求める道や、「自由な思想、独立した人格」の真の意味が分かるようにご指導くださった。このことは私にとって生涯を通じて見倣い、実践すべき目標である。また思い出すのは、お世話になった日本の友人たちの姿である。彼らを通じて、日本の社会や日本人の考えを深く知ることができた。このような草の根交流が中日友好につながると信じている。さらに、新潟での楽しい生活も忘れがたい。海風に吹かれて眺めた日本海の夕日、地酒を飲みながら満喫した海の幸、そして雪が舞う中で入った暖かい温泉、すべてが記憶の奥の宝物になっている。
ですから皆さん、学問に専念すると同時に友人と交流し、新潟の美食・美酒や温泉を堪能し、有意義な学生生活を過ごせるよう心から祈っています。
現代社会文化研究科の博士後期課程に進学して、2年が経ちました。ロシア語やロシア文化の魅力を多くの人に伝えたくて、博士後期課程まで進んで研究者になることを目指しました。
その博士後期課程では、完全に専門分野に特化して学んでいきます。自ら問いを設定し深めていくその過程の厳しさは、学部、博士前期課程とも異なってきます。少人数制の指導で文献を読み込み、報告し、ディスカッションしていく中で、まさに自分自身で、論文作成の糧を手にしていかなければなりません。
しかし、博士論文の執筆は、とうてい成し遂げられないような厳しいものでもありません。少人数制の文献講読の他に、指導教員をはじめとする多くの先生や院生仲間が参加して行われる総合演習や特定研究という研究会があります。そこで発表を重ねていくことを通じて、論文作成へ向け多くのアドバイスをもらうことができます。もし、「研究は自分だけで行うもの」という先入観をもっていたら、捨ててください。他の方からのアドバイスは、時には厳しいものもありますが、それらは必ず、自分の論文に生きていきます。自分の理想を追い求めているうちに、だんだんと研究そのものの魅力に惹かれていくでしょう。
このように博士後期課程では、指導教員や多くの先生方、院生仲間からサポートをしてもらいながら、自らの研究を深めていくことができます。主体的に研究を進めていけば必ず、道は開けてきます。仲間と一緒に切磋琢磨して研究に励んでいく魅力を、ぜひ、味わってほしいと思います。
共生文化研究専攻
国際共生文化分野
2年次生
羽田幸恵さん