トップページ > 現代社会文化研究科について

 

 

現代社会文化研究科について理念・研究科長挨拶

 

 

大学院現代社会文化研究科長
原 直史 

21世紀もその1/5に近づこうとしていますが、世界はますます混沌としているように思えます。20世紀の2度の世界大戦を経験し、人びとは再びその惨禍を味わうまいと、幾多の仕組みを作り上げてきましたが、そうした努力をあざ笑うかのように、武力・暴力で問題を解決しようという動きは跡を絶ちません。インターネットを始めとする情報通信技術の進歩は、世界中の人びとの相互理解を飛躍的に高めるものである反面、ネット上にはヘイトの言説が満ちあふれています。開発は格差と貧困を生み、貧困は差別と憎悪の温床となっています。

もはや文明や科学技術は人びとを幸せにしないのではないか。そんな雰囲気が広がり、反知性的な言説にも共感が広がっています。しかし、人類の課題は人類自らが解決しなければならず、それは人類に与えられた知性を駆使することでしか、成し遂げられないのではないでしょうか。

大学が一般的な教育課程における最終段階であるとすれば、Graduate Schoolという名称からもわかるように、大学院はその先にあるものです。一般的な教育課程を越えて、さらに学び続けることを志した人びとにとって、修士や博士の学位の取得はもちろん直接の目標ですが、それで終わるのではなく、生涯にわたって学び続け、研究を重ね、知性を磨いていく力を身につけること、それこそが大学院での学びの大きな目的でしょう。

新潟大学大学院現代社会文化研究科は、人文科学、社会科学、教育科学にまたがる幅広い専門分野の210名もの教員を擁する、文系の総合大学院です。そうした利点を活かして、学生各自の専門分野を深めるとともに、それぞれのテーマに対する学際的アプローチから、課題探求、課題解決の能力を磨いていくためのカリキュラムを用意しています。多くの留学生や、社会人の経験ある学生など、多様な学生との交流もまた、広い視野を獲得するうえでの貴重な経験となるでしょう。

新潟大学大学院現代社会文化研究科では、「現代性」と「共生」をふたつの理念として掲げています。この理念のもと学んだ学生が、生涯にわたって磨き上げた知性を駆使することで、現代社会の諸課題を解決に導き、多様な文化的背景をもつ人びとが共生し、さらに人類と自然が共生する、幸福な未来を作り上げていくことを、願ってやみません。